横班変性症とは

横班変性症とは、聞きなれない病名ですが欧米先進国では成人の失明原因第一の眼病です。加齢横班変性症とも言われ、加齢が原因で特に50歳以上の男性の発症率が高い眼病です。横班変性症は、近年日本でも患者数が増えており、やはり男性に多く80〜84歳の男性、75〜89歳の女性患者が多いという報告があるそうです。横班変性症は、加齢以外の原因が明らかにされていないため、根本的治療法も確立されていません。横班変性症の進行を防ぐことや予防策ではないかとされている処置を行うほかないというのが現状です。2006年あたりから横班変性症患者の若年化もみられ、30歳代40歳代の患者も増えているそうです。横班変性症は、欧米に比べまだまだ日本の患者数は少ないものの、日本でも失明原因第3位となっています。原因不明ゆえ、これから患者数も増えてくるのではないかと、眼科での最重要疾患の一つにもなっています。横班変性症の進行を食い止める治療法はあり、視力回復・維持の実績が上がってきています。失明を防ぐためにも、目に異変を感じたら早めに眼科検診を受けるようにしましょう。

横班変性症の種類

横班変性症とは、横班部の機能障害で新生血管ができて盛り上がったり、網膜に異常な老化で老廃物がたまったり、横班部が変性する症状が起こります。横班は、形・大きさ・色・立体・距離などの光情報を識別している重要な細胞が集まっている部分です。横班変性症は、そのため視野の中心がぼやけたり暗くなったり、中心が見えなくなったり歪んで見えたりし、視力低下といった症状が出ます。また、横班の中心部には中心窩があって、中心窩に異常があると症状は深刻です。
横班変性症は、2つのタイプに分類されます。横班変性症で「滲出型」は、新生血管型やウェットタイプとも呼ばれ、もろく破れやすい新生血管が発生し、血管が破れ出血することで網膜が障害され、速い進行で急激な視力低下が起こるタイプです。横班変性症で失明しやすいタイプで、早期発見が望まれます。横班変性症で「委縮型」は、非滲出型やドライタイプとも呼ばれ、網膜が加齢により変性し老廃物がたまり栄養不足に陥ります。横班変性症と気づかない人もいて、進行が穏やかで徐々に委縮していき重度の視力障害が見られるまで経過を見ることの多いタイプです。ただ、経過とともに新生血管ができ「滲出型」になることもあり、定期眼科検診をしっかり受ける必要があります。失明を防ぐためにも早期発見と定期眼科検診は必要で、目に異常を感じたらすぐに眼科で診てもらいましょうね。

横班変性症の自覚症状

横班変性症の自覚症状は、初期に「変視症」と呼ばれる症状が現れます。横班変性症は、ものを見る働きをする横班に支障があるため、見ようとしているものの中心部に異常が現れます。横班変性症の初期症状「変視症」では、中心がゆがんで見えます。横班変性症が進行してゆくと視力低下とともに「中心暗点」と呼ばれる、中心が暗く欠けて見える症状が現れます。横班変性症の自己チェックが家庭でもできるので試してみましょう。格子状の表の見え方で確認ができるのですが、眼科の検査に使われる「アムスラーチャート」と同様のものです。片目で表を見て異常がないかを確認します。横班変性症は、片目にのみ起こっていることもありもう一方の目が異常を修正している可能性もあるので片目ずつチェックするのが良いですよ。横班変性症の治療は、眼底検査や蛍光眼底造影などで新生血管の存在を正確に把握することから始まります。横班変性症で滲出型と診断されると、レーザー光凝固術で新生血管を焼く治療が行われます。他にも、新生血管を外科的に取り除く新生血管抜去術や弱いレーザーでの経瞳孔温熱療法、新生血管が中心窩にある場合横班移動術や光に反応する静脈点滴によるレーザーでの光線力学的療法など視力回復も含め実績を上げている治療法があります。横班変性症の予防法は、現在活性酸素が促進させていると言われていて、できるだけ活性酸素を抑制する必要があります。また紫外線や青色光の影響も受けていると言われていて、サングラス・帽子の着用や禁煙、緑黄色野菜や果物、青魚の摂取、血圧コントロール、ビタミンC・E、亜鉛の摂取、運動、ストレス発散、食品添加物の回避、大気汚染を避けることなどが効果的ではないかと言われています。中には、キャベツやホウレンソウ、ケールなどに含まれるルティンが効果的という報告もあるようですよ。

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